のれんはその昔、戸口にかけることで雨や風、日光が入るのを防ぐ役割をしていたむしろが次第に現在のような形に変化したとされています。
当初は無地がほとんどでしたが江戸時代になり、庶民文化が花開くと文字を入れたり職業によって色を変えたりすることで、見ただけでそこになにがあるのかわかる宣伝媒体として使用されるようになったようです。
たとえば茶色だとたばこ屋かお茶屋で、白は薬屋か砂糖を扱うお店とされていたようです。
茶色は刻みタバコや番茶の色で、白は砂糖の色に由来しますが、薬屋も白というのは当時は砂糖が薬として扱われていたためです。
サイズもいろいろだったようで、平安時代末期の絵巻物には大通りに面した長屋に三垂れで長さの異なるのれんがかかっている様子が描かれています。
戸口とほぼ同じ長さのものや、半分ほどの長さのものがすでにあったようで現代では長いものは目隠しや日よけに、半分ほどのものや短いものは少し店内の様子を覗えることから高い集客効果があるようです。
このようにのれんは色だけでなくサイズによっても用途や期待される効果がさまざまであり、使う人の考え方次第でどのようにでも利用できる便利な道具だともいえます。
幅や長さは京都のれん株式会社に相談
のれんが欲しいけどどのくらいの大きさがいいか分からないという場合は、京都のれん株式会社に相談すれば経験豊富な観点からアドバイスしてもらえます。
どのような場所にかけるかで大体のサイズが決まり横幅は入り口や扉の幅より小さく、縦の長さは日光の取り入れ方、店内を見せたいのか隠したいのかなどで決まります。
たくさんお客さんに来て欲しい場合は短く、目隠しとして使用する場合は長くした方がよいというのが一般的な考え方ですが、イメージがつかみづらいというときは昔からある伝統的な長さが参考になります。
標準的なのは130cmで銭湯や温泉でよく見られる長さです。
それを半分にしたものやさらに短い40cmのものは居酒屋や和菓子屋など飲食店で使用されることが多いです。
これに対して長さ150cmのものは日よけにしたり、会員制の食事処や通りから店内の様子を知られたくない料亭などで使用されています。
つまりどのくらいの長さにしたらよいかはどのような役割をもたせ、どのような効果を期待するかで決まるわけで、迷ったりよくわからない場合は経験豊富な観点のある京都のれん株式会社に相談すれば適切なアドバイスをもらえます。