染料の作成から蒸しや水洗いまで|のれんの本染めの工程

のれんの本染めとは、染め物を作るための手法の一つで、
糸そのものを染料で染めることで色を表現することです。

もち米から作られたノリを用いて、染める場所と
そうでない場所を分けて、模様や文字を描いていきます。

染める

工程としては、デザインが決まったらそれを基にして
染めるときに使用する版の作成を行うのです。

版ができたらその上に染料を置いて、スキージと呼ばれる
大きなヘラで生地を染料で染めていくことになります。

単色ではなく多色の場合、色の数だけ型を使って染色していくのです。

次に、100度ほどの蒸気で蒸しますが、時間は20分から
60分程度で生地の状態を見ながら調整しなければなりません。

この蒸すという工程によって、化学反応がおきて染料が
生地に定着するので、色落ちすることが少なくなるのです。

蒸し終わったら余分なノリや染料を落とすために、
きれいに落ちてしまうまで水洗いをして、色止めするための薬に漬けます。

その後余分な水分を落としてから干し、しっかりと乾燥させることが必要です。

乾燥ができたら、デザインに合わせ余分な部分をカットしたり
縫製時のために切り込みを入れていきます。

裁断されたものを、原稿通りに縫製したら作業完了です。
本染めロゴ白抜きといわれるものがありますが、
白生地に型を置いてその部分にノリをのせて
染まるのを防いでいくのです。

本物の染めよる深みのある色合いや風合いは、
美しさや高級感をじっくりと味わえるでしょう。

高級感