甲状腺機能低下症では、卵胞の成長に影響し、また生理不順となります。

甲状腺機能低下と不妊

 

不妊治療では、原因が甲状腺機能低下という場合があります。甲状腺ホルモンは、妊婦、胎児に影響を与えるホルモンで、受精してからの妊娠にとても重要となります。

 

 

 

甲状腺ホルモンと卵胞の関係

これは卵胞の成長にとても重要なホルモンです。

 

甲状腺機能低下症では、充分なホルモン分泌が行われず、生理にも影響を与え、生理不順となります。治療を必要とするほどでもないけれど、分泌量が少ない場合は生理も普通にあるために、気がつかない場合がほとんどです。

 

このホルモンが足りないということを脳の視床下部で判断した場合、TRH(TSH放出ホルモン)を下垂体に送り、分泌を促すTSH(甲状腺刺激ホルモン)を分泌し、甲状腺からホルモンの分泌を促して正常値にしようという働きがあります

 

この時に増えたTRHはプロラクチンというホルモンを増やします。

 

プロラクチンは、授乳中に分泌の増えるホルモンで卵胞の成長を妨げるという働きがあり、排卵障害を起こしてしまいます。

 

 

 

 

甲状腺機能低下症の場合の妊娠への影響

お腹を抑える女性の画像

甲状腺機能低下症では、生理不順となります。
卵胞の成長が十分ではないため、排卵も正常に行われず、生理の周期も乱れます。TSHの値が高くなるほど、生理不順となります。

 

甲状腺ホルモンには出血を止める働きもあり、不足している場合、出血が止まらないことがおこり、生理の量が多くなります。

 

また、甲状腺ホルモンの不足で生理は来ているけれど、排卵は行われていないという無排卵月経である場合もあります。その場合は、出血が多くなります。

 

 

 

甲状腺機能と不妊

甲状腺の機能が低下するとその程度により排卵障害が起こり、受精率が低くなります。
また、受精した場合の着床率も低くなります
これらのことから、妊娠率が低くなります。

 

 

 

 

甲状腺機能と流産

妊娠にともない、甲状腺ホルモンの必要量は大幅に増えます。

 

ですが、分泌機能が低下するとホルモン不足をおこし、TSHの値が高くなり、妊娠しても黄体や胚の成長に影響を与え流産の確率が高くなります

 

また近年の妊娠の高齢化より、橋本病(甲状腺抗体)のケースが増えており、橋本病でも流産のリスクが増えます

 

 

 

甲状腺機能に異常が見つかったら

不妊治療などで甲状腺機能に障害が見つかった場合にホルモン剤などでの治療が行われます。
橋本病であっても、妊娠出産に至っているケースもありますので、まずは医師に相談し適切な治療のもと、妊活をするようにしましょう